動名詞の例外 part1
ここでは前回の動名詞とは(基本編)の続きで動名詞の例外を説明します。教科書ではこのようなわけ方ではなく、混ざって出てきます。
教科書ではいろいろな内容を散りばめなくてはいけないので仕方がありませんが、内容を理解する上ではきちんと「基本と例外」というように分けておかないと混乱してしまいますので気をつけましょう。
動名詞の例外 その1
動名詞がどんなものなのか、前回の動名詞とは(基本編)で基本的な内容は理解できたと思います。
今回はこの基本をふまえて、例外の話をしていきます。
動名詞(〜ing)は「〜すること」という意味なので基本的に不定詞(to 〜)の名詞的用法と書きかえることができました。
これが基本です。
しかし場合によっては書きかえられないときがあったり、意味が変わったりすることがあります。
これが例外です。
では例外とはどんなものがあるのか説明をしていきましょう。
<動名詞の例外1>
“後ろに動名詞しか取れない動詞”
enjoy (〜を楽しむ), finish (〜を終える)
mind (〜を気にする), give up (〜をあきらめる)
他にもありますが、中学生ならまずはこの4つを覚えておけば大丈夫です。
これらの動詞の後ろには必ず「動名詞だけ」で不定詞は使えないということです。例文で見てみましょう。
例)
○ Akira enjoyed swimming. (アキラは泳ぐことを楽しみました)
× Akira enjoyed to swim.
この例文から分かりますが、enjoyという動詞の後ろは
動名詞だと○
不定詞だと×
になるということです。
動名詞の基本ではどちらでも書きかえられましたが、このように上に挙げた動詞の後ろでは「動名詞だけ」しか使えなくなりますので覚えておきましょう。
動名詞の例外 その2
<動名詞の例外2>
“後ろに不定詞しか取れない動詞”
want (〜が欲しい), hope (〜を望む)
decide (〜を決める), wish (〜を願う)
さて今度はどんな話かというと例外1とは逆です。
次の動詞の後ろは不定詞しか取れないことになります。これも例文で見てみましょう。
例)
○ Yui wanted to watch the movie. (ユイはその映画を見たかった)
× Yui wanted watching the movie.
この例文では「want」を使いました。
このwantは「want to」という形でよく出てきたので親しみがあるかもしれませんね。今度の場合は、
動名詞だと×
不定詞だと○
になるということです。
他にも上に挙げた「hope」「decide」「wish」では後ろは動名詞ではなく不定詞がくることになるので覚えておきましょう。
以上、今回は動名詞の例外を2つ解説しました。
全部で4つの例外がありますが、残りの2つは動名詞の例外 part2で説明をしています。