There is(are)を使えない場合
There is(are)の基本でThere is(are)〜の説明をしました。「〜がある、いる」という意味の時にはこの「There is(are)」を使えばいいのですよ。と解説をしてきましたね。しかし、実は必ずしもそうではなく、使ってはいけないときがあります。
ここではその説明をしていきます。
「There is(are)〜」の文には次のような言い方がありました。
There is a book on the desk.
(机の上に本があります)
There are two cats under the bed.
(ベッドの下に2匹のネコがいます)
このような文が作れましたね。
これらは正しい言い方です。しかし次のような言い方はできません。
×There is my bike in the house.
(その家の中に私の自転車があります)
×There are the students in the library.
(それらの生徒達は図書館にいます)
上のような言い方は間違えています。
何がいけないと思いますか?
正解は次のようなルールを知れば分かります。
There is(are)はこんな時は使ってはいけない
<There is(are) を使えない場合>
名詞が「the」や「所有格」で限定される時にはThere is(are)の言い方は使えない。
このようなルールがあるのです。
上で×になっている例文を見て下さい。
×There is my bike in the house.
(その家の中に私の自転車があります)
この例文では「自転車がある」といいたいのですが、その自転車という名詞の前に「my」という所有格がついています。
所有格というのは「〜の」という意味になる代名詞で、
「my」 → 「私の」
「your」 → 「あなたの」
「his」 → 「彼の」
「her」 → 「彼女の」
「its」 → 「それの」
「our」 → 「私たちの」
「their」 → 「彼らの、彼女らの、それらの」
「Ken's」 → 「ケンの」
がありました。これらの「〜の」という意味になる語を所有格と言いましたね。
この「所有格」が名詞の前につくときは「There is(are)」は使えないということです。
また、次の例文もみてください。
×There are the students in the library.
(それらの生徒達は図書館にいます)
この例文では「生徒たちがいます」と言いたいのですが、生徒たちという単語(students)の前に所有格はついていません。
その代わりに「the」がついています。今度はこの「the」がポイントになってきます。ここでは名詞の前に「the」がついているために「There is(are)」が使えません。
このように名詞の前に「theや所有格がつくときにはthere is(are)の言い方は使えない」ということを覚えておいて下さい。
There is(are)を使わない「〜がある、いる」の言い方
上で挙げたように「theや所有格がつくとき」には「there is(are)の言い方」は使えないということは分かったと思いますが、ではその場合はどんな言い方をしたらいいのか?と思いますよね。
次にそのお話をしていきます。
上のような場合には次のように言うことになります。
×There is my bike in the house.
○ My bike is in the house.
(その家の中に私の自転車があります)
×There are the students in the library.
○ The students are in the library.
(それらの生徒達は図書館にいます)
このように言います。つまり、
「the や 所有格を使う時にはそれらがついた名詞を主語にして文をつくる」
ということになります。結局はこれが結論です。
There is(are)を使わない場合のまとめ
<There is(are) を使えない場合>
名詞が「the」や「所有格」で限定される時にはThere is(are)の言い方は使えない。
↓ ではどのように文を作るのか?
「the や 所有格がついている時にはそれらの名詞を主語にして文をつくる」
例)
×There is my bike in the house.
○ My bike is in the house.
(その家の中に私の自転車があります)
×There are the students in the library.
○ The students are in the library.
(それらの生徒達は図書館にいます)
このように今回の内容はまとめることができます。
the や 所有格がつくときはThere is(are)の言い方は使えない、言いかえれば“名詞が限定されているとき”はThere is(are)の言い方はできないということです。