中2英語の文法 不定詞の形容詞的用法 part1
不定詞の名詞的用法で名詞的用法の説明をしましたが理解はできていますか?
今回は同じ不定詞の「形容詞的用法」というものを勉強していきます。
まずはポイントの確認をしていきましょう。
<不定詞の形容詞的用法>
形 :to + 動詞の原形
訳し方:〜するための, 〜すべき
例文)
I have a lot of things to do today.
(私は今日することがたくさんあります)
※「するためのたくさんのこと」
Please give me something to drink.
(私に何か飲み物を下さい)
※「飲むための何か」
I'll give you something hot to eat.
(私はあなたに何か温かい食べ物をあげます)
※「食べるための何か温かいもの」
それでは不定詞の形容詞的用法の解説をしていきます。
名詞的用法のときにもいいましたが、不定詞の形は用法が変わっても共通で「to + 動詞の原形」です。
ただ、同じ形でも用法が違うと訳し方が変わってきます。
今回の「形容詞的用法」では「〜するための」というのが基本的な意味です。
例えば次のような文があります。
不定詞の形容詞的用法の基本
例)
「Kyoto has a lot of places to visit.」
(京都には訪問する〔ための〕場所がたくさんあります)
この例文では「to visit」が不定詞の形容詞的用法になっています。
形容詞的用法では「〜するための」というのが基本的な訳し方ですが、ここでは「〜ための」と言わない方が自然です。
このように基本的な意味は頭に入れておくことが大切ですが、内容を考えて自分で調整をすることが必要になります。
また形容詞的用法で特にいえることですが、英文の直訳と問題文で出される時の日本語訳が結構かけ離れている場合があります。この例文でも直訳を考えると次のようになりますね。
「Kyoto has a lot of places to visit.」
↓
「Kyoto has」
→「京都は持っています」
「a lot of places」
→「たくさんの場所を」
「to visit.」
→「訪問するための」
↓
「京都は訪問するためのたくさんの場所をもっています」
これが直訳です。
このように言われれば「〜するための」とありますし、不定詞を使った文を作ればよいということがピーンとくると思います。しかし、実際の問題では
「京都には訪問する場所がたくさんあります」
と出てきます。
ですからこういう“ズレ”が出てくるということを頭に入れておかないと問題で出された時にほぼ間違いなく間違えてしまうので注意が必要です。
不定詞の中でも特に形容詞的用法の場合は直訳と問題文に出てくる日本語訳が違ってきます。
最初に挙げた例文でもそうですね。
「I have a lot of things to do today.」
↓
(私は今日、するためのたくさんのことを持っています)
↓
(私は今日することがたくさんあります)
これはとても大切なことです。
なぜそんなに大切なのか分かりますか?
「テストの時には分かりやすい直訳では書いていない」
というのが理由です。
テストの問題で直訳のような分かりやすい日本語で書いてあれば簡単にとける人も増えるでしょう。
しかし実際には意訳(より日本語らしくした訳し方)で書いてあるので、下手をすると不定詞を使うことさえ気づかないこともあります。ですから不定詞の形容詞的用法は苦手な人が多いのです。
まずはこのようにテストの問題では“〜するための”なんていう分かりやすい日本語では書いていないということを知っておくだけでも全然違ってきますので覚えておいてください。